地図から予約、テキスト音声変換…iOS10の進化をおさらい-WWDC2016

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2016年6月14日、Appleの開発者向けカンファレンスWWDC 2016の基調講演で、新型Macなどの発表と合わせて、次期iOSの仕様などが発表されました。
iOS10では手に持つだけでスリープ解除が可能となり、画面ロック状態でもメッセージの確認や返信ができるようになります。アプリ面でも地図から店舗に予約を入れることができるようになったり、写真アプリの顔認識・シーン認識機能・自動ムービー生成などが目を引きます。そして電話アプリでは留守電のテキスト化機能が実現しました。

地図からダイレクトにお店・クリニックが予約でき、さらにUberで配車も頼める!

iOS10で地図アプリが変わります。これまで予約に使うための地図アプリAPIは公開されていませんでしたが、今回から関連情報が開発者に公開されることになりました。これによって、地図アプリ上からレストランの予約をしたり、整体院などの予約をしたりすることができるようになります。
また、予約できるのは店舗だけではありません。あの話題のカーシェアリングUberで車を呼ぶのも、すべてマップの中で完結してしまうのです。

iOSの地図アプリといえば、2012年今から4年前にAppleが「iOS6」をリリースしたタイミングで、それまでのGoogle MapからiPhone純正の地図アプリが搭載されました。その時は、不具合の連発で連日「こんな変な表示がある!」という情報でTwitterが盛り上がっていました。
実在しない鉄道駅「パチンコガンダム駅」「スターバックス駅」「マクドナルド駅」が表示されたり、鹿児島駅が水没していたり、尖閣諸島が消滅していたりとあまりよろしくない意味で話題騒然でしたが、今回のiOS10での地図アプリアップデートはもちろん良い意味で話題となること間違いなし!と言えるでしょう。

電話アプリで留守番電話の音声を文字にしてくれる機能とは

また、iOS10からは電話に出ることができなかった時に、録音された音声メッセージをテキストメッセージに変換してくれる機能が搭載されます。留守番電話が何件か録音されている時に、1件1件再生をして確認するのは時間がかかりますし、ぜんぶ聞き終わるまでストレスが溜まるものです。

「いったい、何を留守電に入れたんだよ・・・」と気になりながらも無視することのできないのが留守電メッセージです。でも、文字で内容が書き起こされているなら、メールの未読メッセージを処理するのとおなじ感覚で留守電が処理できてしまうわけです。そして折り返し電話の必要な要件だけコールバックして、メッセージでも返信可能な要件については、Siriから音声でメッセージを送ればよいという手軽さが実現できてしまいます。

今回のアップデートではSiriの活躍が目立つ

この留守番電話の音声変換機能でテキスト化を実現してくれるバックエンドでは、iPhoneユーザーにすっかりおなじみとなったSiriが活躍しています。

今回アップルから新たに提供されるSiriKitを利用すれば「予約」「電話」「メッセージ」「写真の検索」「個人間送金」「ワークアウト」など、Siriのパワーを使ったアプリを手軽に作ることができるようになります。またSiriでCarPlayをコントロールすれば「カーエアコン」や「カーラジオ」の設定なども可能になります。

地図アプリAPIを使ったアプリをSiriから操作できますので、自分の声の音声変換でお店やクリニックを予約できますし、電話アプリの留守電を音声変換でテキスト確認した後、Siriで「山田花子さんに、LINEで『夕方には結果ご報告できます』というメッセージを送って」という指示も可能になるわけです。

まとめ

以上、iOS10ではSiriをベースとした音声変換技術によって、アプリケーションの便利さがさらに進化しています。またVoIP APIに対応したLINEやFacebook Messenger、ハングアウト、スカイプなどの公式アプリ以外の電話アプリに着信があった時でも、標準の電話アプリのようなロック画面表示の通知が利用できるようになります。
ジョブズの目指した「電話の再発明」というiPhoneのコンセプトがますますはっきりしてきた、それが今回のiOS10アップデートだといえるでしょう。