ゲームだけじゃない!バーチャルリアリティが切り開くマーケティング新時代に必要な視点とは

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プレイステーションVRやポケモンGOなどのVR系ゲームの大ヒットにより、バーチャルリアリティの技術が、従来のアーリーアダプター層を越え、これまで以上に広く注目されています。しかし仮想現実、拡張現実というこの新しいリアリティが切り開く新しい世界は、ゲームの中だけにとどまるわけではありません。近年、バーチャルリアリティをめぐる技術的進歩と実現のための費用のコストダウンはめざましく、ゲーム製品化で利益を上げるだけでなく、VRをマーケティング活動に積極的に応用しようとする企業が増えてきています。

この記事ではそんなバーチャルリアリティマーケティング活用のポイントをご紹介します。

現実に体感できる以上の価値を提供することが大切

バーチャルリアリティをマーケティングに活用するにあたっては、バーチャルリアリティでないと体験できない価値の提供が重要です。例えば、新車の購入を検討する場合、お目当ての新車を「試乗体験」できるというサービスが販売店のショールームで実際に提供されています。こうしたディーラーで、バーチャルリアリティを使って新車の試乗体験を提供する価値は何かといえば、実際に乗って体験すること以上の体験ができることに他なりません。

わざわざバーチャルリアリティで体験しなくても、そこにある試乗車に実際に乗ってみればいいではないか?という素朴な疑問に答えられないバーチャルリアリティマーケティングは、単なる作り手の自己満足といわれても仕方がないでしょう。

この点で、「Volkswagen VR Theater」では、試乗では手軽に体験できない高速道路で運転したときの状態や、プロドライバーがサーキットを運転したときの体感などをバーチャルリアリティでダイレクトに感じることができ、実際に乗ってみる「試乗」を補う効果を発揮しています。

現実にないものをシミュレーションする必要性が高いことが大切

バーチャルリアリティはブームの真っ只中なので、今のところ、現実そっくりの体験ができるというだけでも人目をひくことができます。しかし、バーチャルリアリティマーケティングで本当に威力を発揮するのは、「現実に作るわけにはいかないけれど、その使用感をどうしても事前に体感したい」と強く思わせる分野です。

例えば、「ALTA新築・リフォーム・シミュレーター」では、実際に新築で家を建てたときの家の中の様子をバーチャルリアリティで体験できます。バーチャルリアリティを使わなくても、ショールームという形で現実に近い体験はできますが、「ALTA新築・リフォーム・シミュレーター」では、お客様ごとのプランに合わせて間取りの変更やインテリア・家具・住宅設備機器、内外装材・床材などをパソコン上で変更すると、瞬時に今体験しているバーチャルリアリティ空間にも変更内容が反映されてリアルタイムでその違いを体感できるのです。

新築販売で、材質や間取りなどのこだわりに合わせていちいち試作品を作っていたら、お客様が納得する頃にはプレゼンの素材だけで新築の費用をかるく上回ってしまうでしょう。

住宅のように、「できれば実体験が必要なのに、実体験に近いものを作ることにも莫大な手間と費用がかかる」、そんな課題を解決するのにバーチャルリアリティマーケティングは適しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。バーチャルリアリティをマーケティングに活用できるとしても、それはまだ先の話・・・と思っていたマーケティング担当者の方は、バーチャルリアリティを使わないとできないマーケティングがもう既に確かにあるのだ、ということがお分かりいただけたと思います。

バーチャルリアリティマーケティングの今後をうらなう上で参考になるのは、今日ではごく一般的になっている「動画マーケティング」です。動画マーケティングも登場した当時、商品をより詳しく説明できたり、商品の魅力をドラマタッチで紹介したりなどの可能性が注目されましたが、「動画をマーケティングに活用するなんてまだ先の話・・・」という感想を持つマーケターの方が大部分でした。

実際、単に流行っているからという理由で動画マーケティングを採用した企業は、その後なんとなく動画を使うことをやめてしまっているという事例が多いです。しかし、動画でしかできないことをしっかりと見極めて、自社のマーケティングに活用してきた企業では、動画マーケティングが広告戦略に欠かせない存在になっています。

バーチャルリアリティマーケティングを推進するにあたっては、なんとなく流行を追うことではなく、まず、バーチャルリアリティでしか体験できない自社製品の魅力や切り口とは何かを見つけることが大切です。