20代女性をターゲットとした、GU(ジーユー)のO2O集客戦略とは?

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企業にとってO2O(オフライン・ツー・オンライン)は有効な集客戦略ですが、
その中でも大企業のO2Oは他と一線を画すものとなっており、大変参考になります。

今回は20代女性をターゲットにしたGU(ジーユー)のO2Oをご紹介します。

メルマガからスマートフォンに乗り換え。時代の波に乗る

GUでは2011年頃はメールマガジンを主としてO2O戦略を展開。

この時メールマガジンを購読している顧客には「ブランド購入経験者、もしくはブランドのファン」であるという特徴がありました。

そのため、GUは2012年に自社アプリを開発。
生活者の身近な存在になっていたスマートフォンを中心とした集客方法にシフトしていったのです。

このアプリには仕掛けがあり、
アプリを立ち上げたあとスマホに向かって「キュッキュー」と叫ぶと、
女性からの人気が高いタレントの壁紙がダウンロードできたのです。

この仕組みによって、アプリのダウンロード数はどんどん増加。
一部報道によると320万件を上回り、
アプリを月一回起動する人、メールのプッシュ通知を希望する人が
共に約80%と非常に高い水準になりました。

狙いとしている20代の女性客も次々に引き込まれ思惑通りとなったのです。

もちろんキュッキューには意味があります。

GUは13年春から「国内向けファミリーカジュアル」ブランドから脱却をするようになりました。

その新価格は990円。

まさにキュッキューです。この刷り込みとも言える戦略によって
顧客に990円のイメージを付け、GUは手軽に買うことができる場所だと
認識させることに成功しました。

毎月O2Oキャンペーンを実施。これが20代女子の心を掴んだ事例

GUには「史上最強のいたずら班」と呼ばれる、ダイレクト事業部リーダーの萩原将人氏と、GUマーケテイング部PRチームリーダーの長谷太介氏のお2人がいます。

彼らが提供するキャンペーンは瞬く間に20代女子の心を盗んでいきます。

2013年1月には「アプリを立ち上げてスマートフォンを5回シェイクすると抽選で当たる」というお正月おみくじキャンペーンを実施。

いたずら班と呼ばれるだけあり、個性的です。

翌月に始まったのはバレンタインスクラッチ。
アプリを立ち上げると表示されるハートマークをスクラッチするように指でなぞっていくものでした。

そのさらに翌月は新しいGUのロゴをアプリのカメラにかざすとサイコロが現れ、
100円のクーポンが当たるキャンペーンを実施。どのキャンペーンも仕組み・内容とも大変面白いです。

これらは全て当時のスマートフォンの最新技術を使ったキャンペーンでした。

ですが、利用者には全く説明せず、敢えてそのことを見せないようにしているところがポイントです。

顧客にいかに知ってもらって、いかに楽しんでもらうか

「顧客にアピールするのは楽しさや、感動」と制作者は語っていますが、
若い女子を飽きさせないための工夫をし続けるのは非常に難しいこと。
キャンペーンの度に前回を上回るような体験を与えていくのは製作者側からしても非常に大変な苦労があるでしょう。

制作のポイントは「自分が楽しむ」ということに尽きるそうです。

ネタがあふれ、作ることが苦にならない。
このような気持ちが顧客を楽しませる企画を生み出す原動力になっているそうです。

楽しんで参加してくれたかどうか、製作者側は数字から判断。
参加回数、クーポンの使用率も分かる。楽しく、面白くすることがO2O成功のポイントを握っているのは間違いないでしょう。

GUでは可能な限り、接客、放送、ポスターで、可能な限り事前にシミュレーションを行いました。
この、キャンペーン実施店舗の協力もGUのO2O成功のポイントと言えます。

楽しさ、面白さ、真面目さこそ、O2Oを成功させる上で、必要不可欠な要素となるのかもしれません。