【ユナイテッドアローズ】進化するO2O戦略

03_S_04

衣類・小物などのセレクトショップ国内大手、ユナイテッドアローズ。

アパレル業界は競争が激しい中、ユナイテッドアローズは着実に成長を続けています。

2011年3月期の業績は、売上高は前期比8.5%増の約905億円、営業利益は約73.8億円(同49.4%増)、純利益は約35.9億円(同156.2%増)となっています。

特筆すべきEC化率

同社は、2012年3月期も好調を維持していますが、注目すべき数字は、ユナイテッドアローズのネット通販売り上げ比率(EC化率)です。

ユナイテッドアローズのEC化率は10.6%となっており、ユニクロの3.8%を大きく上回っています。(2011年9月6日付け『繊研新聞』)

しかし、同社の担当者はこう語ります。
「あくまで主体はリアル店舗で、ネット通販は補完機能。リアル店舗とネット通販の融合はリアル店舗の売り上げを伸ばすためのO2Oの取り組みのひとつだ。」

戦略的なO2Oの取り組み

ネット通販にリアル店舗の在庫情報を掲載

同社通販サイトは2009年に開始。
当初から、ネットからリアル店舗へ送客するO2Oでの活用も想定し、
リアル店舗での商品の在庫情報などをネット通販に掲載していました。

多様な販路で、客層の異なる新しいお客様を取り込む

同社は、自社の通販サイトだけでなく、他社の通販モール、ソーシャルメディアも活用しています。
多様な販路を使用することで、客層の異なる新しいお客様の獲得を目指しています。

他社通販モールへの出店
ファッション通販モール「ZOZOTOWN」(運営スタートトゥデイ)
ファッション雑誌連動型ネット通販モール「マガシーク」など。

ソーシャルメディアを使った集客
マスメディアを使ったプロモーションを行い、FacebookやTwitterなどで拡散して、リアル店舗への集客につなげています。

新しいO2Oサービスの利用。
Facebookのクーポンサービス「チェックインクーポン」。
来店ポイントサービス「スマポ」(スポットライト社)。

新しい取り組みでO2Oの流れをつくる

ネット上で、バーチャルな試着ができるサービス「UAスタイルシェア」。
ソーシャルメディアとも連携しており、ユーザー間でコーディネートを共有できます。

来店客の中には、事前にUAスタイルシェアでバーチャル試着をしてくる人がいます。
店頭でのコーディネートの案内にも利用しており、同社のO2Oの流れのひとつになっています。

今後のO2O

従来のO2Oはリアル店舗への誘導を目的としたものでしたが、今後はオフライン・ツー・オンラインのO2Oが課題だといいます。

「実はすごくアナログ的なものが大切。店頭での接客や、交通広告、テレビCMなど。オフラインを重視し、オンラインが盛り上がる企画を作っていく。」