複雑化するグルメサービスからの予約。お店側の負担と苦悩

予約可能な席数を最大表示、予約毎に表示席数を自動調整する心強い味方

複数のサイトからのオンライン予約、電話によるオフライン予約、ウォークイン来店がどのタイミングで発生するかは誰にもわかりません。

お店の責任者は嗅覚を働かせ、なるべくロスのないような采配を心掛けていますが加えて予約のキャンセルや人数変更も日常的に起こるためシステマチックに事が運ばないのは想像に難くありません。

席が埋まった場合、グルメサイト側で表示している予約在庫席数を自動的に減らしてくれる機能をサイトコントロールと言います。

サイトコントロール自体は、ホテル予約サイトなどでは早くから取り入れられていた機能です。

複数のホテル予約サイトでの空室状況を自動更新し、在庫(空室)がなくなったタイミングで売り止めを行ってくれます。

グルメサイト向けのサイトコントローラーとしては「レスラク」がいち早くサービスとしてリリースしていたのではないでしょうか。

では、サイトコントロール機能が働くとどのようにメリットを受けられるのでしょう?

先ほどの4人用テーブルが12組、最大48人を収容できる飲食店の例を引用してみましょう。

グルメサイトAとグルメサイトBそれぞれに4人掛けのテーブルを2つずつ割り当てていましたが最大表示の恩恵を受けられるため各サイトに4つ割り当てることができます。

そして、1席予約で埋まってしまった場合、A、Bそれぞれのサイトで在庫席数に調整が働き表示を4からそれぞれ3つに変更してくれます。

グルメサイトごとに席を割り振らなくてよいので、どちらか一方のサイトで在庫切れが起きる心配もなく機会損失が少なくなります。

オンライン予約が入るたびに、それぞれのサイトの在庫数を手動で変更するという手間がなくなります。

来店あと

予約や問い合わせに気付かないリスクにどう備えるか

飲食店側にとって、当日のオンライン予約を受け付けていて怖いのは「予約に気付かなかったこと」です。

これまでになかった新しい切り口で「空席のある店舗」の中から入れるお店を探せるサービスとして「ビスポ!」や「トレタNOW」が生まれています。

先日「ヒトサラ」との提携を発表した「ビスポ!」ではグルメサイトの「Retty」、「TERIYAKI」のほかにも台帳サービスの「エビカ」、「TableCheck」との提携も行い加盟店舗を急増させています。

直前の予約という需要は顕在化していたにもかかわらず、お店の負担を考えると整備が難しかった側面があります。

飲食店側が「予約に気付かなかった」まま来店時間を迎えないようにするにはどのようにしているのでしょうか。

執筆時点、トレタNOWではお店に対して自社の台帳サービスTORETAで通知、「ビスポ!」でも同様に台帳サービスのエビカ内で通知を行っているようです。

前述のRettyでは希望の店舗に対して当日の予約を電話で通知できるサービスを行っており予約の検知漏れを防止する気遣いを見せていますので「ビスポ!」の登録店舗にとってはありがたいのではないでしょうか。

このように、緊急性が求められる通知に電話が有効という見方は依然強くサーバーダウンや、システムの異常検知、一刻を争う一括見積などには電話が採用されやすいようです。

通知手段が多様化した今、何らかのリクエストをきっかけにして電話へ変換、通知したいという相談は多く寄せられています。

通知漏れを極力なくす必要を感じられている方は、ぜひ電話による通知サービスをご検討してみてはいかがでしょうか。

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