アクセスするたびに電話番号が違う。これってもしかして怪しいサイト?

異なる電話番号が表示される

みなさんは、サービスやお店を探す際に検索して比較検討することはありませんか。
私自身も、条件や品質を重視して複数のサイトや口コミを見比べ、じっくりと絞り込みを行います。

そのうえで、どうしても甲乙つけがたい場合には、電話で問い合わせたり、資料請求をしたりして納得するまで検討します。
場合によっては、同じサービスに何度か問い合わせることもあります。

そんなとき、ふと違和感を覚えた経験はないでしょうか。

「あれ? 前にかけた番号と違う」
「ページを開くたびに電話番号が変わっている」

一見すると不安に感じる挙動ですが、その多くは電話による問い合わせ数を計測するための仕組みである可能性が高いのです。
0120などのフリーダイヤルでも知られているように、実際の電話番号は「転送用番号」として使われています。

ユーザー側から見ると不可解に映るかもしれませんが、背景にはサービス品質の向上や広告精度の改善といった、前向きな目的があります。

ただし、後日また問い合わせるかもしれないと思い、電話帳に登録した番号へ発信した際に
「つながらない……」
といった経験をすることもあるでしょう。

その場合は、改めてWebサイトを確認し、表示されている番号へかけ直すことで解決しますが、少なからず不便に感じてしまうのも事実です。

では、なぜあえてそんな運用をしているのでしょうか。
今回はその仕組みと理由を紐解いていきます。

なぜ番号を可変させる必要があるの?

この仕組みを理解するには、Web広告の動きを思い浮かべると分かりやすくなります。

現在、多くの企業がWeb広告を活用しており、限られた予算の中で最大限の成果を出すために、担当者は日々試行錯誤を重ねています。
広告運用を内製化している企業もあれば、広告代理店や外部マーケターに委託しているケースもあります。

いずれの場合でも欠かせない視点が
「どの広告が、どれだけ成果につながっているのか」
という点です。

リスティング広告、ディスプレイ広告、チラシ、アフィリエイトなど、複数の広告を出稿している場合、アナリティクスツールを使ってWeb上の反響を分析し、費用対効果を見ながら最適化を進めていきます。

広告に興味を持ったユーザーがWebページに訪れたとき、
・フォームから問い合わせる
・電話で質問や注文をする
といった行動は一つではありません。

Web上では、どの広告から流入したかを識別するためにURLパラメータが使われますが、電話には同様の識別子がありません。
そこで、電話番号そのものを切り替えることで、広告ごとの反響を判別する仕組みが使われているのです。

ページを開くたびに番号が変わる現象は、この仕組みによるものです。

「何を測定したいか」によって運用は変わる

ここで、具体的な運用例を見てみましょう。

中古車を探しているユーザー向けに、全国の販売店を紹介しているポータルサイトを想定します。
1000店舗を掲載しており、すべての店舗に対して電話の発生状況を把握したいとします。

しかし、利用できる電話番号は500個しかない。
このような場合、番号に再利用ルールを設けて運用することで対応が可能です。

この運用では、
・いつ
・どの番号に
・何件の電話がかかってきたか
といった情報を把握できます。

店舗数より少ない番号で測定できるため、コストを抑えながら目的を達成できる点がメリットです。
ただし、番号を再利用するため、アクセスのたびに電話番号が変わることがあります。

さらに詳細な測定を行いたい場合もあります。
特に多いのが
「どの広告・どのキャンペーンを見た人から電話があったのかを知りたい」
というニーズです。

例えば、でんとら不動産が
・A広告
・B広告
の2種類のWeb広告を出稿しているとしましょう。

A広告から訪れたユーザーには「0120-AAA」
B広告から訪れたユーザーには「0120-BBB」
と表示を切り替えることで、広告別の電話反響を正確に切り分けることができます。

動的発番という、さらに高度な仕組み

電話番号のリサイクル


コールトラッキングの中でも、より精緻な測定を可能にするのが、株式会社コムスクエアの特許技術である「動的発番」です。

動的発番とは、外部システムから「番号を発行してほしい」というリクエストを受けるたびに、コールトラッキングサーバーが毎回異なる番号を払い出す仕組みを指します。

この際、「どの単位で番号を発行するか」というキー情報を同時に受け取るため、確実な紐づけが可能になります。

例えば、キー情報がCookie IDであれば、Web上の行動履歴と電話を紐づけることができます。
これにより、Web(オンライン)と電話(オフライン)を横断してコンバージョンを追い続けることが可能になります。

動的発番と相性の良い活用シーン

動的発番は、渡すキー情報次第でさまざまな外部ツールと連携できます。

例えば求人サイトでは、求人情報ごとに管理用のID(ジョブID)が付与されています。
このジョブIDをキーとして発番リクエストを送れば、求人案件ごとに電話番号を自動で割り当てることが可能です。

さらに、
・いつまで転送を有効にするか
・掲載終了後は番号を休ませる
といった「番号の寿命管理」も行えます。

この仕組みは、アフィリエイト広告やアナリティクスツールとの連携にも活用されており、柔軟性の高さが大きな特徴です。

◆まとめ

アクセスするたびに表示される電話番号が変わる場合、その多くは何らかの反響を正確に測定するための仕組みが導入されていると考えてよいでしょう。

コールトラッキングは応用範囲が広く、測定したい内容に応じて柔軟に設計できます。
「こんな情報を可視化したい」「こんな切り口で分析したい」といったアイデアがあれば、ぜひ聞かせてください。

でんとらの実験企画でも、積極的に取り上げていきたいと考えています。

見えない電話反響を“理由付き”で可視化するコールトラッカー

Web広告やポータルサイト経由の電話は、成果の理由が見えにくいのが課題です。
コールトラッカーを使えば、広告別・キャンペーン別・ユーザー単位で電話反響を可視化し、Webと電話を横断した分析が可能になります。
番号の自動切り替えや動的発番により、測定精度を保ちながらユーザー体験も損ないません。
広告の成果を「なんとなく」ではなく、根拠をもって判断したい方にこそ、コールトラッカーは有効な選択肢です。

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この記事を書いた人
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