◆電話番号はくりかえしリサイクルされる
毎週発行している求人媒体では、どの週に発行した紙面からの応募なのか内訳を知るために、同じ求人内容であってもあえて異なる番号を掲出して反響数を追いかけています。
このように、週単位で番号を変更する運用をしている媒体では番号の使われなくなるサイクルも比較的早くなります。
使われなくなった番号は、一定期間眠りにつき再び電話番号としてお呼びがかかるのを待ち続けることになるのです。
その昔、電話が各家庭に普及しきっていない時代に日本全国に電話線を行き届かせるために高額な工事費用負担を加入者に求めていました。
若い方と年配の方では電話番号そのものに対する思い入れも違うため、電話番号を使い捨てのように扱うことに違和感を覚えるかもしれません。
個人の携帯であれば、親しい方へ案内する程度で済みますがお店の電話番号や、会社の番号を変更する場合は取引先や関係各社への案内も必要となります。
ただし、代表番号はそのままで、効果測定用の番号が変更になる場合にアナウンスが絶対必要かというとそうではありません。
ですがお店や企業にとっては、昨日までつながっていた番号が繋がらなくなることによって信用を失ったり、機会損失が起きるのではないかという懸念はあります。
そのために効果測定用の番号を提供しているサービスの多くでは、効果測定用の番号を変更する場合にも、リスクを最小限に抑える工夫を持っています。
具体的には、変更前の番号は残したまま新しい番号の運用をスタートすることを推奨しています。
新旧の番号を平行して運用することで、お客様の使い勝手を損なうことなく安全運転を担保しているのです。
電話は歴史の長い通信手段だけあって、通信技術の粋が詰まっています。
それゆえに、複雑でほかの通信手段との連携にも思わぬ落とし穴が潜んでいることがあります。
歴史の長い通信会社やベンダーには歴史の分だけ、豊富なナレッジが蓄えられているのです。