広告からの電話反響を測定するコールトラッキングサービス。
近年ではテレワークをきっかけに社外で電話を受けるニーズが急増しました。
ビジネスにおいても、在宅勤務などで希薄になりがちなコミュニケーションを円滑にする手段のひとつとして注目されています。
裏側の仕組みはフリーダイヤルの0120番号とおなじで「転送電話」です。
ただし、0120と比べて面白いのは、実在する店舗だけでなくキャンペーン単位で番号を割り当てたり、ユーザーひとりひとりにユニークに電話番号を割り当てられるため、計測したい粒度での測定が可能になる点です。
柔軟に番号を割り当てられるので、電話をかける前に見ていたサイトにたどり着く前にどんなキーワードで検索していたか?などの情報も追いかけることができるのです。
どんなキャンペーンや施策でも答え合わせをすることは大切で、その結果を見ながら次回施策の是非や改善を行うための手掛かりになります。
コールトラッキングサービスを検討された経験のあるご担当者の方ならお気づきかもしれませんが、コールトラッキング事業者の取り扱える番号は大きく分けて二種類です。
①フリーダイヤル系の番号帯
②通話料の一部をユーザーが負担する番号帯
それぞれどの区間の料金を誰が支払うのかを説明するうえで、次の図をご覧いただくとイメージしやすいでしょう。
フリーダイヤルでは、発信者は通話料の負担がなくご契約者様にAとB両方の区間分の通話請求が発生します。
対して050番号などで表記のある「一部ユーザー料金負担」では発信者からコールトラッキングシステムまでのA区間分が発信者に請求されます。
そしてサーバーから転送先までのB区間を契約者側が負担する構造です。
フリーダイヤルは通話料の負担を気にすることなく、長電話もできるためユーザーにとってかけやすい番号です。
とくに0120番号は古くからフリーダイヤル番号として世間に浸透しているため世代に関係なく安心を与えることができるブランド力を持っています。
「通話料金は高くなってしまうけど、見込み客を多く集めることが重要」と考える企業では割高な通話料や設備も必要経費と割り切っています。
サイトやLPから直接、タップで電話発信できるスマートフォンで閲覧するユーザーはあまり意識しないという声もありますが「通話料無料」はやはり電話問い合わせする際の心理的ハードルを下げる働きがあります。
一方で050番号は美容室や飲食店など、実店舗のサービスを複数紹介しているポータルサイトなどで広く使われています。
050番号はIP電話でも使われている番号なので、認知度も広くカジュアルな番号帯です。
先ほど紹介したように、一部ユーザー側で料金の負担がありますが普通の固定電話に発信したと考えれば、問い合わせを行ったユーザーにもなんら違和感がありません。