様々な広告手段がある中で、昔から続けられてきたのがポスターや看板などのサイネージです。
サイネージとは直訳すると標識という意味ですが、主にデジタル・サイネージを連想する方が多いのではないでしょうか。
最近では表示と通信にデジタル技術を活用してディスプレイなどに映像や文字を表示するデジタル・サイネージが普及しています。
電子看板や、デジタル看板と呼ばれることもありますが大きな違いはありません。
また、電力会社や電気通信事業者の電信柱に掲示される電柱広告もサイネージの一種です。
電柱広告は、道案内による誘導が行いやすく一箇所数千円から出稿できる価格も魅力です。
看板やサイネージ広告はインターネット広告が主流になりつつある中でもなお、影響力のある広告手段として使用され続けています。
そんなサイネージの効果を最大限に引き出すためにはほかの広告同様に効果測定が大切です。
今回は、サイネージの効果測定について解説していきます。
町を歩けば、ポスターや看板がすぐに目に入りますし、駅や商店街には大きなデジタルサイネージが設置されています。
最近では交通量の多い場所だけでなく、商業ビルやマンションなどの壁にもデジタルサイネージの明かりが目をひきます。
私たちの生活、社会に深く浸透しているデジタルサイネージは、同じスペースで多くの情報を発信できるうえリニューアルする場合に印刷代もかからないので個店にとっても小回りの利く運用を魅力として普及しています。
広告としてのサイネージを考えたときに、重要なのがその効果測定です。
せっかく広告費をかけてサイネージを企画しても、そのままほったらかしでは広告の効果を最大限に生かすことができません。
他の広告手段と同様に、サイネージでも効果測定が非常に重要な意味を持ってきます。
効果測定を行い、それを生かした施策を導入できて初めて、サイネージの効果を実際に活用できたと言えるのです。
それでは、サイネージの効果測定にはどういったものがあるのでしょうか。
サイネージの効果測定において重要な要素は、サイネージを設置した場所の通行人に関する情報と、通行人がサイネージをどれだけみているかという注目度インプレッション(露出数)、さらにはサイネージを見てのた後の具体的行動(リアクション)反応を見ていく必要があります。
サイネージ設置場所の通行人
サイネージを設置した場所で、どの時間帯にどういった種類の人がどれくらいの数、通行しているかと言うことは、サイネージの効果測定において非常に重要な要素です。
単純に男性が多いのか女性が多いのかだけでも、サイネージの内容を考えて、通行人の種類に合わせて注目率を高める施策ができるからです。
また、通行人の通行する方向などによっても、サイネージの向きや光のあたり具合などを変更することが可能です。
さらには、サイネージを設置する場所が待ち合わせ場所に選ばれやすい広場のタイプなのか、単なる通路で立ち止まる人の少ない場所なのかも重要です。
渋谷のスクランブル交差点は人通りの多さでも有名ですが1時間に一度などのタイミングで流れるアイドル映像を撮影しようと、配信の瞬間を待ち構えているファンの光景も珍しくはありません。
スクランブル交差点前には、「DHC Channel」、「Q’S EYE」、「グリコビジョン」、「109フォーラムビジョン」、「渋谷駅前ビジョン」などの大型ビジョンが設置されており5面を使ったインパクトのある訴求も可能となっています。
人気のモバイル、Galaxy Noteもかつてキャンペーンで3時間連続での5面ジャックを実施し大きな話題となりました。
これほど大掛かりなキャンペーンを仕掛けるのは、なかなか現実には難しいですがじっくりと見せて興味をひくサイネージとするべきなのか、ぱっと見のインパクトで印象に残るようなサイネージにすべきなのか、ターゲットに訴求できる準備が必要なことは共通しています。
サイネージがどれだけ注目されているか
サイネージがどれだけ見られているかを把握することも重要です。
最近は、顔検出カメラでサイネージを見ている人を映像から自動で数えて把握することができますので、カメラの設置さえできれば、効果測定はしやすくなりました。
サイネージを設置した場所の人通りがどれだけ多くても、実際に見ている人が少なければ広告としての意味はありません。
サイネージの効果測定において、注目率、インプレッション(露出数)は非常に大切です。
サイネージに対する反応
サイネージを見て、実際に反応を示してくれる人たちは、顧客となる可能性の高い見込み客となり得ます。
それらの人たちを把握することは、サイネージの効果測定の中でも最も重要だと言えます。
そのためには、サイネージを見た後に、メールや電話による問い合わせや、問い合わせをした人に関する情報を獲得することが必要です。
メールでの問い合わせはいつでも受けられて履歴も残るので把握は簡単ですが、電話での問い合わせに関してはしっかりと準備をしていないと効果測定することは難しいでしょう。