集客を取りこぼさずに広告主に届けるためにメディア側にできること

ポータルサイト

◆広告やポータルサイト経由の問い合わせを可視化することの大切さ 

世の中はたくさんのWebサービスや、情報誌で溢れています。

例えば、「今度の大型連休は家族でどこに行こうか」という時にもレジャーやイベントを検索できるサイトがあったり、「のんびり温泉につかりたい」という時にも、温泉旅館をくまなく紹介しているサイトがあったりします。

仕事を探すときにも、求人情報がたくさん紹介されているフリーペーパーが駅やコンビニに設置されています。

ありとあらゆるジャンルや切り口で、お店、施設を紹介しているメディアが我々の生活を取り巻いています。

「メディア」という表現はさまざまな使われ方をするので、混同してしまわないよう本題に入る前に今回のお話における「メディア」を定義しておきます。

今回、登場する「メディア」とは広告主の情報をユーザーの目に触れやすい形で露出させる役割を担っており、ホテル検索サイトやグルメサイト、地域のフリーペーパー、求人サイト、不動産物件検索サイトなどを指します。

ポータルサイトや情報誌で紹介されているお店やサービスはメディア側からすると、広告主という立場です。

広告主にとって他のお店と比べて有利に表示されたり、表現できる情報量が豊富だったりすることが上位プランに申し込む動機になります。

「より多くのユーザーの目に触れたい」「知ってもらいたい」というのも、広告主が良しあしを判断するひとつのものさしですが最終的に反響が乏しければ継続的に出稿しようというモチベーションは低下していくでしょう。

そのため、出稿してもらったメディアとしては「掲載したことでどれだけの反響がもたらされたのか」をしっかり広告主に伝える必要が生まれます。

グルメサイトからの予約

◆求人誌でオープニングスタッフを募集した鈴木さん

求人誌での例を挙げてご説明いたします。

居酒屋を出店することになった鈴木さんはオープニングスタッフ募集の求人をハローワークや、張り紙で募集を始めました。

できればお金をかけたくないという思いもありtwitterでの募集も行いました。

ぽつぽつと、応募の電話がかかってくるようになりましたが、何を見て電話してくれたのでしょうか。

「XXXを見て電話したのですが・・・」

と情報元を話してくれる人ばかりではないので出どころはよくわかりません。

結果的に、目標としていたスタッフの数が集まらずお金をかけて2つの求人誌へ掲載することにしました。

鈴木さんが新たに掲載した2つの情報誌をA誌とB誌としましょう。

出稿してからしばらくすると電話が鳴りました。

通話ボタンを押すと「A誌のお客様よりお問い合わせです。」と機械音声が流れ鈴木さんと求職者との会話が始まりました。

鈴木さんが目標としていた人数が集まるまで、何件かの募集がありましたがガイダンスが流れるA誌からの応募者ははっきりと知ることができました。

このように、通話前のガイダンスを挟むことで鈴木さんは、何を見てかけてくれたのかを知ることができたのです。

もし、仮にこのガイダンスが流れなければどうだったでしょうか。

ハローワークや、B誌からの問い合わせだったかも知れません。

ガイダンスがあったからこそ、問合せをもたらしてくれたのはA誌の手柄だと伝わり信頼を得ることができました。

しっかりと出どころをアナウンスすることは大切で、あらゆる広告媒体でも同じことが言えます。

継続して広告を出稿してもらうには、効果を感じてもらえる場面を多く作り出すことが条件の一つです。

同時に効果測定を行うことで反響の集計レポートを行うことができます。

単店であれば、鈴木さんが必要としていた人員が集まり次第お付き合いは一旦途切れてしまいますが募集が必要な場面でA誌の印象はプラスに働くのではないでしょうか。

また、集計レポートは情報誌の営業マンが新たに広告主を獲得する際の強力な武器にもなります。

同じような条件で、出稿を検討されているお店や企業に「これだけの反響が期待できますよ」と事実に基づいた根拠のあるお話ができますよね。

必要性を感じているお店や企業に、事例やエビデンスとして反響を伝えることができ説得力が増します。

もちろん、求人メディアに限った話ではなくグルメサイトや美容ポータルサイトなど電話の問い合わせが売り上げや目標に直結するサービスすべてに効果的な営業手法です。

続きを読む<お店には痛い。Web予約でも電話予約でも起きているとりこぼし>

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