Googleアナリティクスのイベントトラッキングを使いこなそう！

◆Googleアナリティクス（GA4）とは？

Google アナリティクスは、Google が提供するアクセス解析ツールで、無料で使用でき、さまざまなユーザー行動を分析できます。
現在は GA4（Google Analytics 4） が主流となっており、従来のページ単位の分析だけでなく、イベントベースでユーザー行動を詳細に把握できます。
利用には、計測タグ（gtag.js または Google タグマネージャー）の設置が必要で、第三者サイトの分析はできません。
自社サイトのタグを正しく設定することで、正確なユーザー行動データを取得できます。

◆イベントトラッキング機能とは？

イベントトラッキングは、ページ遷移以外のユーザー行動を計測する仕組みです。
たとえば次のようなアクションがイベントとして扱われます。

• ボタンや画像のクリック
  
• 外部リンクのクリック
  
• 動画再生
  
• スクロール量
  
• ファイルダウンロード など
  

イベントトラッキングを活用することで、ページ内でユーザーがどのように行動しているかが明確になります。

◆全体の傾向から読み取れるポイント

イベントデータを分析すると、ページの課題や改善につながるヒントが見えてきます。

• 「資料ダウンロードボタンは押されたが、実際のDLはされていない」
  　→ DLページの設計・導線に問題がある可能性
  
• 「ページに来てもスクロールせず離脱している」
  　→ ファーストビューの訴求不足やページ速度が原因の可能性

このように、どこに改善ポイントがあるかを特定でき、より精度の高いサイト改善が可能になります。

◆イベントトラッキングタグの設定が必要

Google アナリティクスがイベントを取得するには、適切なタグ設定が必要です。
特に クリック・タップ・外部遷移などのイベントは、GA4の自動計測だけでは取得できない場合があります。

GA4でイベントを取得する方法は次の通りです。

• Googleタグ（gtag.js）でイベントコードを追加
  
• Googleタグマネージャーでイベントを設定
  
• GA4の「イベントを作成」「コンバージョンに設定」機能を使う
  

これらを設定することで、サイト内の細かいユーザー行動を正確に把握できます。

◆クリックイベントでできること

クリック計測を活用すると、次のような分析が可能になります。

• A/Bテストでどちらのボタンがクリックされやすいか検証
  
• お問い合わせボタンのクリック率の把握
  
• 複数サービス・商品のクリック比較
  
• ページ上部・下部のリンクの成果比較
  
• 外部リンクや誘導の効果測定
  
• 読了（スクロール）率の計測
  
• モーダルウィンドウの表示回数の取得
  

このように、GA4のイベントトラッキングは幅広い用途に活用できます。

続きを読む＜電話計測の際のイベントトラッキングの注意点＞

◆電話計測の際のイベントトラッキングの注意点

電話コンバージョンをGA4のイベント（例：tel:リンククリック）で計測する場合、

正確な電話成果とは一致しない点に注意が必要です。

理由は以下の通りです：

• 誤タップでもクリックとしてカウントされる
  
• タップしても実際には発信されていないケースがある
  
• 営業時間外のタップもカウントされる
  

GA4が計測するのは「タップ数」であり、実際の発信数（コール数）とは大きな乖離が生じることがあります。

◆正しい電話コンバージョン値を計測するなら

電話コンバージョンを正確に測定するなら、コールトラッキングサービスの利用がおすすめです。

コールトラッカーなら、

• 実際に「いつ・何件」架電があったか正確に計測
  
• GA4 と連携して、実コール数をコンバージョンとして送信
  
• タップ数ではなく実際の電話成果として分析が可能
  

タップ数とコール数の乖離に悩む必要がなくなり、マーケティングデータとしての精度が大幅に向上します。

GA4で日頃からデータ分析している担当者にとって、正しいコールデータを取り込めるメリットは非常に大きいでしょう。

コールトラッキングを検討する際は、
「GA4との連携が可能かどうか」 を選定ポイントにするのもおすすめです。

イベントトラッキングと併用することで、デジタルマーケティングの成果最大化を力強く後押しします。

◆正確な電話コンバージョン計測なら「コールトラッカー」

GA4では電話番号のタップ数は把握できますが、実際の発信数とは大きく乖離することがあります。

コールトラッカーなら、実際に架電があった正確なコールデータを自動で計測し、GA4へ連携してコンバージョンとして反映することも可能です。

電話成果を正しく分析したい方に最適のツールです。