マーケターが陥りがちな落とし穴

間違ったレポーティング

―電話反響を“重要なコンバージョン”として扱うべき根拠とは―

◆検索後のユーザー行動の4割は「電話」。見落とされがちなコンバージョン

多くのマーケターは、インターネット検索後のユーザー行動を「Webサイトへのアクセス」や「問い合わせフォーム送信」などのオンラインコンバージョンを中心に計測しています。

しかし、見落とされがちなのが “電話によるコンバージョン” です。
反響数が少ないと軽視されることもありますが、実は 検索後の40%以上が電話から発生している と言われています。

つまり電話コンバージョンは、マーケターが優先して管理すべき重要指標のひとつなのです。

可視化しやすいWebデータのみに注目していると、分析としても改善施策としても不十分な状態に陥ってしまいます。

あなたの会社のマーケターは、電話コンバージョンを正しく把握できているでしょうか。
もし曖昧なままであれば、今からでも取り組む価値は大いにあります。

Webサイトのコンバージョンを増やすことは、企業が利益を上げるための重要な要素です。

電話反響やアクセス数が増えたとしても、コンバージョン率が上がらなければ意味がありません。

それでは、どうすれば電話コンバージョンを上げることができるのでしょうか。

今回は、電話コンバージョンとは何か、そしてそれがいかに重要かについて、解説します。

◆コンバージョンとコンバージョン率とは?

コンバージョン(CV)は、Webサイトが目的とする最終成果(資料請求、問い合わせ、購入など)を指します。
また、コンバージョン率(CVR)は、アクセス数に対して成果に至った割合です。

企業はPDCAサイクルを回して最適化を考えるのが一般的です。


多くの企業がPDCAを回し、コンバージョン改善に取り組んでいます。

自社にノウハウがない場合、専門の広告代理店へ依頼するケースも増え、それに伴いコールトラッキングの導入相談も年々増加しています。

Webアクセスや電話反響が増えても、最終的に利益につながらなければ意味がありません。
コンバージョンは集客施策の効果を正しく評価するための、欠かせない指標のひとつです。

続きを読む<電話コンバージョンの重要性>

◆電話コンバージョンの重要性

スマートフォンの普及により、Webメディアから電話をかける行動は以前より増加しています。
これはBtoCだけではなく、BtoB分野でも同様です。

繰り返しますが、 インターネット検索後のコンバージョンの43%が電話 から発生しています。

電話コンバージョンを正確に把握するには、コールトラッキングツールが有効です。

 導入することで以下のようなデータが取得できます。

  • 電話が発生した日時
  • 回数
  • 発信者番号
  • 通話時間
  • ページ遷移
  • 広告施策ごとの成果(リスティング、SEO、バナーなど)

さらに、テレビ・新聞・ラジオ・フリーペーパーといった オフライン広告の反響も可視化 できるため、今まで感覚頼りだった広告予算の最適化が正確に行えるようになります。

計測だけじゃない。問合せ増加・取りこぼし防止の機能が充実

コールトラッキングツールは、電話コンバージョンを計測するだけの仕組みではありません。

成約率向上や顧客満足度の改善につながる機能が多数備わっています。

コールトラッカーの統計によると、実店舗では 3本に1本の電話が取りこぼし になっています。

取りこぼしが発生する主な要因は以下のとおりです。

  • 応答が集中する時間帯に電話があふれてしまう
  • 接客中で対応できない
  • 営業時間外にかかってくる

これらをカバーし、機会損失を減らす機能として、

  • SMS通知
  • メール通知
  • 追客管理
  • 自動折り返し

などが用意されており、顧客フォローの質を高め、成約率アップへつなげることができます。

◆最後に

マーケティング戦略の一環として、コールトラッキングの導入を検討する企業は確実に増えています。

専用番号を付与することで、これまで曖昧だった

  • Webからの電話コンバージョン
  • 紙媒体(雑誌・チラシ)の広告効果
  • オフライン施策の成果

といった情報が明確になります。

改善箇所に優先順位をつけるためにも、Webだけではなく オフラインの反響にも目を向けること が重要です。

電話コンバージョンを正しく測定することは、広告投資の最適化にも、顧客満足度の向上にも、売上最大化にも直結します。

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ビジネスシーンにおける電話の役割は実に多種多様。 電話にまつわる”あれこれ”をお届けしていきます。