マーケティングや広告の世界では、トレンドや風向きを敏感に察知して打ち手を変えていく必要があります。
とくに反応を見ながら改善していく小回りの利く運用は、広告の主流・デジタルマーケティングのもつ強みの一つです。
ですから集客力の高い媒体に掲載を行い、あとは寝て待つ・・といった安易な運用では結果は得られにくいかもしれません。
発信したい情報の相性や、媒体の特性を理解して出稿の効果を最大化させましょう。
例えば、飲食店にしても一昔前は食べログやぐるなびなどのペイドメディアが強く一点張りでも十分な恩恵がありましたが有料広告主が増えるほどに媒体内での競争も激化していきました。
今では、お店側もGoogleマイビジネスで情報を整え、インスタグラムで積極的に情報発信し、顧客の結びつきを強くするための工夫を怠らないようになりました。
また、コロナ後のライフスタイルの変化に合わせて、デリバリー用のメニュー開発をしたり、テイクアウトを始めたりと変化に対応しなければならなかったため、飲食店同様に情報発信力が鍛えられという方も多いのではないでしょうか。
どの広告にもいえることですが、広告単体で得られる効果は限定的です。
新聞広告や雑誌などの誌面広告は、縮小傾向にありますがインターネット広告にはない効果もあるため、特性をうまく取り入れてネットで増幅させる仕掛けまで考えられた広告が話題になるケースになることも増えており、結果テレビでも話題になるという可能性も秘めています。
ネットニュースには、いいね!やリツイートをしやすいようボタンが添えられており、少ないアクションで拡散しやすい導線が仕上がっています。
しかし、新聞や紙媒体、屋外広告などは基本的に生活の中で触れることとなり見た瞬間の感動をSNS上で拡散するのはひと手間必要です。
広告はオフライン、オンライン問わず、ユーザーのリアクションをSNSから感じ取ることができます。
「購入」や「問合せ」は販促においてコンバージョンを示す指標として重要ですがSNSでは、発したメッセージが好意的に受け入れられたのか、感動を巻き起こせたのかといった指標を見ることが大切です。
「この商品買いました!すごく快適!」
という投稿も担当者にとっては涙が出るほどうれしい生の声ですが、
「このメッセージに感動した!」「この意見広告、共感できる」
といった投稿にも勇気づけられるものです。
ユーザーが発信する声や口コミは、企業側が発信する投稿とは受けいれられ方がまったく違います。
ユーザーが共感し拡散したくさせる「語りかけ方」が今の広告の注目すべきポイントになっています。