測定をしたい対象やサービスによっても、選ぶべきツールが異なることがあります。
「もともと通話トラフィックが多く、個々の通話に注目するというよりは全体の傾向を知りたい」という運用もあれば、「通話の件数はあまり多くないがひとつひとつの通話に注目して正確なデータを求めている」場合もあります。
コールトラッキングサービスの中には「みなし」で通話ログに起こしてしまうサービスも存在します。
例えば、Webの流入はGoogleアナリティクスのようなWeb解析ツールで測定できます。
一方で、Web上の流入してきたユーザーとWeb上で電話を発信したユーザーが同一人物であることを確かめ紐づける仕組みは特殊な技術が必要になります。
そのため、「完全に特定できないけれど決められたアルゴリズムに則って、webの流入の時間と、コール発生の時間を紐づけをしてしまおう」という設計を採用しているサービスもあるのです。
また、、先ほど触れた特別な技術を用いてWeb上の流入してきたユーザーとWeb上で電話発信したユーザーを確実に紐づける仕組みを採用しているサービスもあります。
通話ログをもとに様々な、仮説建てや施策実行の判断を行う立場にとっては確実性を担保していないログを信用するのはちょっと怖いという方もいるでしょう。
いまでは、一つの事業者内で様々なサービスを組み合わせて導入していることは当たり前になっています。
その分、アカウントや権限の管理も煩雑になりがちです。
ひとつのレポートをつくるのにいくつものツールにログインして、ウィンドウを重ねて格闘する作業を煩わしく思う方も多いでしょう。
その場合は、API連携、ツール間の相性が非常に重要になってきます。
いくつものツールを扱う中で、都度ログインしなくてもメインのツールにログやデータが投げ込まれるようにしたいという要望は増しています。
同様にATS(採用管理システム)、CRM(顧客関係管理システム)、SFA(営業管理システム)などへ、ログが自動で取り込まれるようにしたいという運用も珍しくありません。
いずれの運用にもAPIでのリクエスト処理、データの受け渡しが必要になります。
これまで紹介したように、「広告からの電話流入計測を行うサービス」を探そうとしたときに、検索ウインドウに「電話反響測定 安い」と打ち込むより先に、どのような運用をだれが行うのか。
そして、どんな通話ログが自社にとって必要で、ログをどのように扱い、その先にどんな目的があるのかを明らかにするのがよいのではないでしょうか。
ゴールはツールを導入することではなく、ツールを使いビジネスを加速させる事。
実際に扱う方にとってどのような仕様が適しているのか、一旦整理からしてみることをおススメいたします。