Google広告は、広告キャンペーンを行う仕組みのため、広告キャンペーンと紐づけてコンバージョンを測定します。
そのため、効果的なキーワードや広告方法を把握するのに適しています。
Googleアナリティクスでは、Webサイトやモバイルアプリ内でユーザーが、どのような行動をとっているかを解析することに利用します。
広告だけでなく、あらゆるセッションを測定対象とするのが特徴で、どの位置に掲載したらより電話が鳴りやすいか、といったABテストの答え合わせにも役立てられます。
Webサイトの改善のヒントになるような情報を取得できるため、サイトの運用になくてならないツールといえます。
上記の性質を把握した上で、自社に合った測定方法を選択していきますが、Google広告とアナリティクスの電話計測にはそれぞれ課題があります。
Googleアナリティクスのイベントトラッキングを活用したタップ計測では、問い合わせがないのにも拘らず誤ってクリックされてしまったものや間違い電話など、本来コンバージョンとしてカウントしないものもコンバージョンとして計測されてしまうという問題があります。
本当は掲載位置やボタンの大きさによる誤タップによるものなのに、コンバージョンが多く発生する良い広告だ、と勘違いしてしまう可能性もあります。
Google広告の電話計測では、営業時間外の間違い電話などやワン切りのカウントを除外しカウントすることも可能ですので、設定方法によっては正しい数値に近い計測も可能となります。
しかし、後日電話しようとして電話帳登録のための電話した、ワン切り電話の可能性もあるため、正確なコンバージョンを測るためには運用に工夫やルールが必要です。
ある程度の許容範囲を定め、見なしで対応しなければなりません。
また、Google広告専用の機能ということも注意を払うべきでしょう。
Yahoo!プロモーション広告やその他広告配信サービスを活用している場合は使えないので、正確な判断指標にはなりづらいかもしれません。
アナリティクスやGoogle広告を使った電話計測の方法や課題をご紹介しましたが、もう一つ電話計測を正確に実施する方法があります。
それがコールトラッキングサービスを使った効果測定です。
コールトラッキングサービスを、利用していれば、リスティング広告、バナー広告、メール広告、自然検索、MAといったオンラインプロモーションだけでなく、新聞やテレビ、ラジオといったオフラインのプロモーションをその施策ごとに測定することが可能になります。
本当に効果がある施策を選別し、効果的なプロモーションを見極めることができるのです。
また、アナリティクスとのデータ連携を行うことで、タップした数から実際電話された数、そこからさらに規定秒以上の通話のみを有効コールのみを抽出、といったことが可能です。
この秒数については自由にお決めいただけます。
タップ数から実際のコール数の差まで正確に追えるのでマーケティング指標として活用いただくのはもちろんのこと、Webサイトの改善や広告効果の改善までコンバージョン経路全体の最適化が図れます。