PHS、サービス終了が間近。病院内や工場でも使われている端末は今後どうなる?

PHS終了

PHSを、普段の生活で見かけることはあまりなくなりました。

世代によってはPHSそのものを知らないという方もいるでしょう。

PHSとは(Personal Handyphone System)の略語です。

携帯電話はいまや、どこでもつながると言えるほど広いエリアをカバーしていますが、PHSの場合は狭いエリア内での通話を得意とします。

スマホの普及率を考えると、縮小していくことは間違いないのですが、端末や利用料金、通話料金も安価なので医療施設内やオフィス、工場などでは今も重宝されています。

例えば、身近なところでも病院など、医療機関でも内線として端末を使用しているのを見かけたことはありませんか?

そのほかにも、倉庫や工業地帯、工場などでも需要があります。

場所によっては、携帯の電波が入りにくい環境下でもPHSなら機能するといった場合もあるようです。

ワイモバイルからPHS、個人向けの料金プランが2020年の7月末に終了するという発表がありましたが、その後サービスエンド期間が2021年の1月末まで延長されました。

「全国の医療機関をはじめとするお客さまから延期のご要望を多くいただいている状況に鑑みて決定」とワイモバイル公式サイトにもあるように、延期となった背景にはコロナの感染拡大があったようです。

終了するのはあくまでも個人向けサービスで、法人向けサービスは提供を継続するという説もあります。

PHSを院内で使っている病院は8割にものぼるといわれていますが、スマートフォンを業務に取り入れている病院は3割に満たないようです。

もし、まだPHSを使っていて、サービスエンドのぎりぎりで携帯に変更する事業者が一斉に押し寄せた場合、携帯端末は入荷待ちといった事態も起きるかもしれません。

少なくとも、オペレーションに変更が起きることは間違いないため、土壇場で慌てないように備えが必要です。

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