インターネット上で無料で使える便利なサービスは数多く存在しますがその裏は、広告費で賄われているということは珍しくはありません。
言い換えれば、広告収入が減ればサービスエンドを迎え世の中から消えてしまう可能性があります。
インターネット広告では、サービスを売りたい企業が、興味を抱いてもらえそうなユーザーへアプローチする仲介のような役割を行う仕組みを提供しています。
分かりやすいところで、SEM広告が挙げられます。
「耳かき 高級」で調べたユーザーに対して商品の情報を出したい。
であれば、そのキーワードを買うことでおくことであらかじめ用意した広告をユーザーの目に触れやすいような位置に掲出できます。
このように高いターゲティングが担保されているからこそ、WEB広告には大きな予算が流れ込み大きな市場に成長しました。
しかし、数年前からネット広告の規制は徐々に規制が激しくなりはじめます。
もともと、Google社はより多くのユーザーに「使いやすい!」と感じてもらえるようにサービスの品質を改善し続けています。
インターネットユーザーが「行動のすべてをみられているようで気持ち悪い」と感じているならば、改善しようと考えるのがGoogleの考え方です。
ユーザーの行動や反応の良いキーワードを見て、手動でチューニングしていくには分析やノウハウも必要とされています。
しかしGoogleが開発したAIがそれらの作業を休みなく最適化することになると 専門的な仕事は、徐々に役割を失っていくかもしれません。
一方でコンバージョンに至った「行動履歴」のデータの価値がより重要になってきます。
Googleのブログによると、趣味・嗜好の似通ったユーザーをグルーピングし、広告運用に活かすという内容で書かれています。
すでに提供されているGoogle広告の自動入札機能では、行動履歴の近いユーザーに対して入札を行う仕組みと語られていましたが「個」ではなく、似通った傾向を持つ「グループ」に対してターゲティングを仕掛けていくようになるということを示唆しています。
自動入札を行うAIがパフォーマンスを発揮するには、コンバージョンに至ったデータを多く集めることが必要不可欠です。
そのため、単体ではあまり役立てられない通話のログも「WEBアクティビティと紐づく」ことで活用のし甲斐があるコンバージョンデータに生まれ変わるのです。
AIが電話による問い合せをコンバージョンとして扱うことができれば、それ以前にどのような行動履歴をとっていたかや、趣味嗜好などのデータをかけ合わせてAIが最適解を見つけるための材料になります。