目次
皆さんはパルシステムをご存じですか?
自宅から注文するだけで、あとは自宅で待っていれば食材が届く、あのシステムです。
緑の牛さんのロゴマークでも有名です。
外に出ると頻繁に見かけることから、多くの家庭の食卓を支えていることがわかります。
ところで、パルシステムが最近始めた「自動電話注文ダイヤル」はご存じでしょうか。
以前はインターネットや注文用紙を使った注文のみでしたが、2020年4月から電話での注文も可能になりました。
この電話はオペレーターがいなくても電話で注文が受けられる仕組みになっていて、音声ガイダンスに従って操作することで、注文完了までナビゲートしてくれます。
インターネットでの注文が当たり前になった現在、あえて電話注文の自動化に乗り出したパルシステム。
そこにはどのような狙いがあるのでしょうか。
では自動注文システムを導入したことによる会員側のメリットはどこにあるのでしょうか。
1つ目は、機械操作が比較的苦手なご年配利用者の負担を減少できる点です。
従来のネットでの注文方法では、主に高齢者様にとって、機械の操作がわからずサービスを利用したくても利用できないという問題がありました。
タベソダというアプリも展開して、注文のしやすさを追求しているパルシステムですがアプリやスマホの操作に不慣れなユーザーのことも置き去りにせずに電話注文の便利さを高めている姿勢に好感が持てます。
宅配サービスは、足が悪い方や、近くにスーパーがなく買い物に時間がかかってしまう方にとって大変便利なサービスです。
また、近年はコロナウイルスの影響により、おもに70代以上の年代で宅配サービスの利用が増加傾向にあることがわかっています。
誰でも電話1本で注文が可能な「自動電話注文ダイヤル」は、年代を問わず簡単にサービスの利用ができるので高齢化が進む日本にとって必要なサービスになっていくと感じました。
2つ目は、電話応答にかかる待ち時間の短縮です。
注文や問い合わせで電話をした際、なかなか繋がらないといった経験はありませんか?
それはコールセンタースタッフの数よりも電話の数が多くなってしまうからなのです。
特にパルシステムの電話注文サービスでは1人当たりにかかる時間が読めず、コールセンターのスタッフの人数によっては次のお客様へ繋がるまで長い間お待たせしてしまうこともあるでしょう。
しかし自動注文では回線が埋まってさえいなければ音声ガイダンスが即座に対応してくれるため、待ち時間によるストレスや不安は緩和されます。
パルシステムの利用者層は30代、40代が多く、主婦の方に利用されていることがわかります。
参照元(https://kaji-navi.plan-b.co.jp/palsystem-realreport/ )
子育て世代が多い20代~40代の家族が9割以上を占めており、さらに半数以上が30代の利用者。
結婚、出産、育児と、様々なイベントが多い年代です。
日々家事や育児に忙しいからこそ、注文自体が面倒だったりするとそれだけで後回しになってしまうかもしれません。
3つ目は、深夜、早朝にも対応が可能という点です。
電話注文が可能な時間帯は朝6時から深夜3時までとなっており、有人の場合と比べると対応可能な時間が長めになっています。
そのため、日中は忙しい人も、在宅時間に片手間で自宅から注文が可能なのです。
自動応答なため、変に気を遣う必要がないところもかけやすいポイントの1つではないでしょうか。
実際に私の実家でもパルシステムを長年愛用しています。
普段は紙の注文用紙で注文を行っているのですが、追加注文をしたいときにこの「自動電話注文ダイヤル」はとても便利です。
普段はアプリや注文用紙での注文がメインのユーザーにとっても組み合わせて使えるので痒い所に手が届くサービスになっています。
また、受付時間の長さにも助けられた場面がありました。
朝6時から深夜3時までと、21時間受け付けてくれる体制なのでお店の開店時刻やお昼どきを気にして遠慮する必要がありません。
料理をしているときのスマホ操作はあまり相性が良くないのですが、電話なら何かの作業をしながらでも注文を行えます。
主婦層のツボをよく理解されたサービスだなとしみじみ感心しました。
今回ご紹介したケースは生鮮食品の自動注文ですが、同じように人が電話注文を受け付けているオペレーションに効率化を求めている企業様は多いのではないでしょうか。
電話注文を自動化することで、企業側にもユーザー側にもメリットがありますね。