電車や駅の看板広告の費用対効果について気になったことはありますか?
多くの人がモバイル端末で様々な情報を入手できるようになり、広告もデジタル化されている現在でも、電車内や駅で看板広告を目にすることは多いでしょう。
皆さんも通勤や通学中、スマートフォンから目を離したときに歯医者や美容外科、予備校の合格実績など、大きな看板広告が目に飛び込んできたという経験はあると思います。
看板広告は必ずと言ってもいいくらい、どの駅、どの電車内にもあります。
電車内には中吊り広告や窓上、ドア上ポスターなど、駅構内には柱巻きポスターや駅デジタルサイネージなど、様々な場所に様々な種類の看板広告が貼られています。
これらの看板広告がどのくらいの利益をもたらすか気になりませんか?
電車は様々な世代の人に用いられる交通手段です。
どの世代の人も利用する病院や子供をもつ親や子供自身などを狙った学習塾などの幅広い世代を対象とした業種にとっては、交通機関に看板広告を載せる意義は大きいといえます。
また、駅やエリアを限定し、掲載場所を制限することで、特定のターゲットを狙うこともできるため、限られたターゲットを狙う業種にとっても有効な宣伝方法であると考えられます。
例えば、ビジネスマンをターゲットにしたスーツや鞄などのビジネスファッションや金融サービスに関する商品の広告は、新宿駅や品川駅に掲載することで大きな宣伝効果を期待することができます。
駅内の看板広告は同じ場所で何度も繰り返して見ることによる情報浸透力の高さも魅力であるといえるでしょう。
さらに、最近は再び電車や駅の看板広告の価値が上昇しているということができます。
なぜなら、コロナが流行していた時期が終わり、会社への出勤や旅行などで外出する人が増え、電車を利用する人が増加しているからです。
実際、独立行政法人統計センターがだしている資料をもとに作製した図1のグラフをみると、新型コロナウイルス感染症が大流行した2020年からコロナウイルスの脅威が収まってきた現在まで利用者が年々増加していることが分かります。
今後も交通機関を利用する人が増えることが予想されるため、ますます看板広告をみる人は増えると考えられます。
図1 年度ごとの鉄道の利用者数の変化