歩きスマホで変化 屋外看板の広告効果

歩きスマホ

◆縮小する広告予算 効果測定はもはや必須

新型コロナウイルスの影響で全国的に外出頻度が減少し、屋外広告全般にかける広告予算が見直されていることを考えれば、集客効果の測定はもはや無視できないミッションといえるでしょう。

ユーザー行動のトラッキングが容易なオンライン広告と比べると、オフライン広告の効果測定は難しいように思えますが、看板を見た人のその後のアクションを追跡する手法は確かに存在します。

例えば、渋谷や原宿の駅周辺に設置されるアパレル・化粧品の巨大看板。

そもそも若年層をターゲットとするこのような看板には、看板を見た若者が利用しやすい媒体が導線として採用されています。

看板の片隅に「〇〇で検索」というメッセージを併記してWeb検索を促したり、スマホカメラで読み取れるサイズのQRコードを掲載して製品ページに誘導する、といったデジタルベースの導線を用いれば、看板を見たあとの行動をオンラインアクションとして追跡することが可能です。

ユーザーが検索したキーワードや自社サイトへの流入経路などをもとに、看板からのコンバージョンをカウントできてしまいます。

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◆オフライン広告の導線に最適な媒体は?

反対に、Web検索やQRコードのようなデジタルな導線を用いた効果測定が不向きな看板広告も存在します。

代表的な例としては、地域のクリニックやシニア向けの習い事教室の看板。

スマホに夢中な若年層と比べると、顔を上げて景色に目を配りながら街を歩くシニア層の方が屋外看板の認識率はずっと高いのかもしれません。

しかし同時に、WebブラウザやQRコードリーダーといったモバイルアプリの利用率が低いシニア層は、Webへの導線を敷いても暖簾をくぐってはくれません。

看板を一番見てくれているであろうシニア層に対して馴染みの薄い導線を設置してしまうと、せっかく興味を持ってくれたとしてもその先には進んでくれない可能性が高くなります。

アクションが発生しなければ当然効果測定もできませんから、屋外看板の費用対効果を判断する材料は何もなくなってしまいます。

モバイルサービスとの距離が遠いシニア層にアクションを促すには、Web検索やQRコードよりも電話のようなレガシーな媒体が適しているでしょう。

モバイルアプリの仕様が日々変わり続けるなかで、電話はどの端末でも同じように使える数少ない機能です。

看板の枠内に問い合わせ用の電話番号を掲載しておけば、看板を見て興味を持ったシニア層にも抵抗無く問い合わせや購買といった売上に近いフェーズに進んでもらうことができます。

◆シニア層でも抵抗少ない手段「電話

ただ、看板を見て電話を掛けてこられても、看板以外の経路から流入した問い合わせと区別できないのではないか、と思う方もいるでしょう。

心配には及びません。電話問い合わせを広告の効果測定に統合する方法も実は存在します。

例えば、看板に掲載する電話番号をその看板専有の問い合わせ経路として確保することで、看板広告とコンバージョンを紐づけることができます。

離れた場所に複数の屋外看板を設置しているケースでも、看板ごとに個別の電話番号を割り当てることで「どの看板を見て発生した問い合わせなのか」を特定することが可能です。

もちろん、広告主が自前で用意できる電話番号の数は限られていますが、広告の効果測定に特化したコールトラッキングサービスであれば、設置したい流入経路(看板)の数に応じて電話番号を割り振ることができます。

また、同じコールトラッキングサービスの中でも、電話問い合わせの取りこぼしを通知してくれる機会損失削減機能やお客様とのやり取りを記録できる録音機能を持った製品を活用することで、広告反響の効果測定に留まらずコンバージョン数自体の底上げを目指すことができます。

行動様式の変化や予算削減で、これまで以上にコストパフォーマンスが重視されるようになった屋外看板。

自社・自店舗で出稿している広告の宣伝効果を正確に測定して売上につなげていきたいとお考えの方は、ぜひ一度コムスクエアまでお問い合わせください。

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ビジネスシーンにおける電話の役割は実に多種多様。 電話にまつわる”あれこれ”をお届けしていきます。