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実際に寄せられた相談からいくつかご紹介いたします。
キャンペーン会場内で配布される缶バッジ。
裏側の台紙に記された番号に電話をかけると、ブランドやプロダクトにゆかりのある著名人やスニーカー好きのタレントなどによるアニバーサリーメッセージを聞くことができるという仕組みを実現しました。
同様に、MV内に専用の番号を掲出させておき、問い合わせるとアーティストのメッセージが流れるユニークな仕掛けを盛り込みたい。という問い合わせがありました。
こちらは詳細を明かせませんが、告知を行わず、ユーザー間の情報の拡散や連携で意図的にバズを仕掛ける興味深い使い方ですね。
年賀状といえばお世話になった方へお送りする年始の挨拶ですが、無料でメッセージを送られるLINEやメールがあるわけですから利用者数もどんどん減っています。
それでも、大切な人にだけは手書きのメッセージを送りたいという気持ちはどこかにありますし、ポストにまったく年賀状が届かないというのもどこかさみしいものです。
そのような時代の流れもあり、下火になっている年賀状ですが、「電話と年賀状」を融合させた技アリなサービスが登場しています。
2020年を振り返る中で、一気に国民的アニメとして広がった「鬼滅の刃」は社会現象といえますが、日本のアニメ人気を支える要素の一つに豪華な声優陣の存在があります。
近年では声優は人気職業の一つにも数えられるほど、市民権を得ておりアイドルさながらの活況を呈しています。
そんな声優の最大の武器である「声」を電話で聞ける体験を年賀状に組み込んだ「年賀状37card(サンナナカード)」がアニメイトやTSUTAYAオンラインでも展開されています。
商品自体は、「人気声優の新年の挨拶が電話で聴けるボイスメッセージ付き年賀状(ポストカード)」で、裏面に電話番号とシークレットコードが記載されています。
ボイス再生したユーザーには抽選でプレゼントが当たるなど、アクティブに活用される工夫も盛り込まれているようです。
人の記憶にのこるインパクトを残すには、既視感よりオリジナリティーです。
もちろん技術に依存しきるのではなく、どんな感動を生み出したいか。
そのためにはどのような技術や準備が必要なのか。
その視点は、効率化や生産性を追求する中で、ついつい切り捨てられがちな要素でもあります。
広告や販促施策も、アナログとでデジタルを組み合わせることで思わぬ効果が生まれるかもしれません。
感覚で施策の是非を判断してしまわぬよう、効果測定はしっかり行いましょう。