お客様が料金負担なく電話問合せできるフリーダイヤルを用意する企業もあれば、特に気にしていない企業やサービスも存在します。
電話のサービスを長く扱い続けてきたコムスクエア社では、電話周りの相談を多くいただきますがその際、必ずフリーダイヤルとユーザー課金の料金体系の違いをお話をご案内するシーンがあります。
ここ最近の傾向というべきか、ご担当者様がよくされている勘違いがあります。
携帯電話のユーザーの多くはかけ放題プランに入っていてユーザーの料金負担はそれほど気にしないだろうという思い込みです。
たしかにかけ放題プランが人気を集めていて、ユーザー側が通話料に対してそれほど頓着してなかった時代もありました。
現在、携帯電話はMVNO事業者も含め料金プランは複雑化しています。
同じかけ放題でも「〇分以内までは通話料負担なし」などのように一定時間を経過すると課金が始まるプランに加入しているユーザーは「〇分以内の通話」に神経質にならざるを得ません。
かくいう私も携帯料金の見直しを行った翌月、これまでの感覚で通話をいつも通り行っていた結果、想定金額を4千円も上回る請求にびっくりしたこともあります。
このような経験をしてしまうと、「このまま少々お待ちください。」と言われるがまま待たされることに納得がいかず「また改めよう」という気になってしまっしても仕方ありません。
通話時間に制約のある『一定時間通話無料プラン』は、電話問合せに対するハードルを高くしてしまっています。
「できるだけ通話料を負担したくない層」から問合せを受け、時間に焦ることなくクロージングをかけることができるフリーダイヤルの設置は今だからこそ重要な意味合いを持ちます。
単に、見込み客を集めやすいだけではなく、商談の質や精度にも深くかかわってくるのです。
近年台頭してきたSIPフォンは、インターネットを介して音声データを転送するIP電話の一種です。
LINEやMessenger(Facebook)といったチャットツールの通話機能として馴染み深い通話方式で、インターネット回線を利用するため通話料金が発生しないのが魅力です。
しかし、SIPフォンにも欠点はあります。それは、インターネットを介した通話であるが故に通話品質が不安定なこと。
LINEの電話機能を使ったことがあれば誰しも経験のあることだと思いますが、SIPフォンの通話品質はユーザーが利用中のインターネット環境に大きく依存します。
インターネット接続が不安定な環境で通話をすると、音声が途切れたり、通話が切れてしまってイライラしますね。
料金が無料だとしても、通話そのものが不安定では少なくともビジネス向きではありません。
一定時間通話無料サービス同様、SIPフォンもフォーマルな会話にも問題なく使えるようになるには乗り越えなくてはならない壁があるようです。
「7~8割近くの電話問合せがモバイル端末から」ともいわれている昨今。
企業や店舗がお客様からの電話問合せを促進するためには、通話料金がかさみやすい携帯電話やスマートフォンでかけても料金の心配がなく、かつ安定した通話ができるフリーダイヤルの設置が多くのお客様に効果を発揮すると言い切れます。
また、フリーダイヤルの副次的な活用法として『通話→SMS送信』というスムーズなフローを構築することもでき、企業とお客様双方にとって都合の良いコミュニケーションを実現することができます。
音声ガイダンスやボタン操作と組み合わせることで、マニュアルや、相談後のアンケートも送りやすい特徴も併せ持つ電話を起点とした顧客コミュニケーションをぜひこの機会に見直してみましょう。
電話はコンバージョン(申し込みや、購入)に近いコミュニケーションといわれます。
あと一押しのお客様をしっかり売上にし、ライバルに差をつけましょう。