電話の発生をログとして残せること、Web解析ツールでオンライン上のユーザーの動きがつかめることが条件として必要であることは説明しました。
ただ、ここで問題があります。
サイト側で一つの番号しか持ち合わせていなければ、どのユーザーから電話が発生したのか識別するのが難しいのです。
そこで、在庫として複数の番号を蓄えておき必要に応じて表示を切り替えることで識別を可能にします。
識別するためには、本来 共通の鍵のようなものが必要になります。
しかし、世の中のコールトラッキングサービスには、このオンラインとオフラインの継ぎ目を「みなし」で行ってしまおうという製品も存在します。
当然ですが、正確さにかけることになるため、ある程度の誤差は容認しましょうという仕上がりになっています。
Webの流入とコールの発生時間の近いものをくっつけるというロジックを採用しているサービスもあり、計測の精度はそれなりになってしまいます。
トラフィックのさほど多くないサイトでは、このロジックでもある程度さばけてしまうので大きく影響はないかもしれませんが一定以上の広告予算を投じて流入があるサイトでは、この誤差が看過できない影響がでる怖さがあります。
誤ったキーワードからのコンバージョンだと信じて、最適化を行ったとしても成果が得られないということになってしまいます。
電話反響に至った出稿キーワードを特定できるとうたっているサービスは実際にありますが、その精度やロジックは納得のいくものか、確認したうえで選定することをお勧めいたします。
例えば、クリックIDやアフィリエイト事業者によるサードパーティ製のCookie IDなどもそうですが、IDなどのキー情報をもとに発番できるロジックこそが正確なキーワードトラッキングを実現します。
実際にクライアント先で利用しているツールはいかがでしょうか?
ベンダーのサポートや営業に聞いたとき、回答を濁されてしまったら「おおよそ」のトラッキング手法を採用しているのかもしれません。