ひとつ目にご紹介するのはオフィスの無駄な電話をなくし、集中できる環境の普及を推し進めてきたうるる社の技あり広告です。
毎年、好例となっている電話への苦手意識をテーマにした意見広告ですが、新入社員が研修期間中に電話を取るのが怖い、営業電話をかけるのがつらいといった声を自社サービスのブランディングにうまくとりいれています。
社内の電話は取りたくない。という新人ならだれでも感じる感情を表現し昔は新人だったベテラン層も昔を懐かしみ、こみあげてくるものがあったのではないでしょうか。
「TELハラ」というワードもTwitterやYahoo!ニュースでトレンド入り、情報番組を含む120以上の媒体で取り上げられ話題になりました。
NEWS ZERO 観ました。
僕たちの発信意図にかなり近い形で丁寧に #TELハラ を取り上げて頂けて、とてもありがたい内容でした。 pic.twitter.com/2cxceezPH9— わきむら / うるる (@shwkmr) April 6, 2021
15段広告が朝日新聞に掲載された同日、PR TIMESでも「職場の電話対応の実情に関する調査」のリリースも行いビジネス層へのアプローチも仕掛けています。
オフラインとオンラインを巧みに使い分けた成功例です。
もう一つ、人気のアイス「Pino」の広告をご紹介いたします。
本来、広告とはセールスポイントや魅力をいかに伝えるかにフォーカスしたものが定石ですが真逆のスタンスで多くの共感を勝ち得ています。
実は、過去にこっそりソロデビューをしていた #ピノアーモンド。
苦い過去を乗り越え、ようやく迎えた #ピノアーモンドソロデビュー。決意をこめて、北海道で新聞広告を出しました。
今度こそ売れたい。売れますか?売れますよね?買ったら「#ピノアーモンドちゃんと買ったよ」をつけて教えてね! pic.twitter.com/knxoazMvqm
— pino(ピノ)/ 森永乳業 (@morinaga_pino) November 23, 2020
商品企画の不安を押し出したメッセージが、「守ってあげたい」「応援したい」という親心にも似た感情を引き出してくれます。
森永乳業のロングセラーアイス・Pinoのアソートに含まれるアーモンド味のソロデビューは、実は22年前にデビューしたものの定番化されることなく店頭から消えています。
過去の商品開発の涙だったり、失敗を踏まえ全国紙ではなく北海道の地方紙にひっそりと掲載した慎重さからもリアリティーが伝わった結果twitterでは15万件以上ものリツイートを獲得しています。
このように新聞広告はネットで話題にされやすい、議論されやすい、共感されやすいメッセージが大きく広がる痛快さが面白いところでもあります。
効果を測る指標としてもSNSのにぎわい方は参考にしたい数値です。
ただし企業側が気になるのは奥まったところにあるコンバージョンは購入や問合せや、来店であることが多く、WEB申し込みの数や売上につながった申し込みをしっかり測定しておくことで次のアクションが的確になります。
新聞の効果測定については、いくつか方法がありますが新聞広告を出稿されている事業者も効果を可視化し最適化をする必要性を感じてコールトラッキングサービスを活用しています。
新聞広告の効果測定の記事も併せて参考にしてください。
新聞広告を検討される際は、効果測定もセットで考えましょう。