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インターネットの利用者が増えていく中で、ネット完結型を目指し、電話番号を掲載しない企業も最近では増えてきました。
電話対応を行うためのスタッフを用意するにもコストがかかる。
電話窓口があるがためにクレームや、トラブルが舞い込むくらいならないほうがいいという意見もある意味納得できます。
効率的にオーダーを捌けるネット完結型に寄せたサービスが増加傾向にあるのは理にかなっています。
ただ、「電話でのコミュニケーションが苦手」というユーザーがいる一方で「問合せフォームに入力するのがメンドクサイ」という人もいるように、人が違えば性格も違うということで、多様化するユーザーに合わせて問合せの手段を複数用意した方がユーザービリティの高いWebサイトと言えそうです。
特に、車や不動産などの高額な商品の場合、保険・介護・士業など要件が複雑なサービスの場合、そして飲食・美容など最初のメールで予約確定まで至らないサービスの場合などは、電話での問合せを選ぶ傾向が高いと言われています。
必ずしもウェブ上でコンバージョンするサービスばかりではなく、実際に声を聞いて、直接 顔と顔を突き合わせてから契約したいという人も少なくありません。
インターネットがプレゼンスを高めつつあるとはいえ、問合せの手段は多様なユーザーに合せて複数用意するのがコンバージョン率を高める近道なのです。
そうしたとき、電話でのコンバージョンは大きな味方となってくれます。問い合わせをどの手段からどれだけ獲得するかは、業種・業態によって変わってきます。
電話からの問合せの成約率が高いのであれば、電話が発生した広告を特定することでより効果的なポートフォリオを組むことができます。
では、Googleアナリティクスで電話コンバージョンを知るにはどうしたらいいのでしょうか。
しかし、ここで落とし穴があります。
GoogleアナリティクスではWeb上のアクション(タップやクリックなど)までしか捕捉できません。
実際の「通話」はWeb上のアクションではなく端末側の操作になるため、正確に追えないという弱点があります。
Googleアナリティクスで電話コンバージョンを計測する場合、電話番号が表示されたリンクをクリック/タップした回数を計測することを指し、正確な数値とは言えないのが現状です。
Googleは、サイト閲覧者の情報を非常に細かいところまでみています。
Googleの検索結果にユーザーの役に立つ情報を上位表示するためには「サイトの評価」が必要だからです。
このサイトの評価は公開されていませんが、Googleはアルゴリズムを使って上位表示しています。
そのサイトの評価に関連しているので、サイトの中身(コンテンツ)だけでなく、インターネット上の人気投票と言われる、外部サイトからの被リンク情報なども取得しているのです。
たとえば、SNSやTwitterなどのソーシャルメディアから流入があったのか、それともGoogleの検索結果(オーガニック検索)からきたものなのか、ブログやまとめサイトなどの外部メディア経由なのか、流入経路は様々です。
その外部評価に加えて、サイト内の動きもみています。
ウェブサイトの読者がサイトに訪問し、どのようにサイトをみて、どこで離脱し、どこでサイトを遷移し、何に対してしっかりと興味を抱いたかという流れをGoogleは把握しています。
そして、当然ながら、電話番号をクリックした回数や、どのような属性のユーザーが電話をかけてくれたのかも、Googleはデータとして取得しているのです。
だからこそ、実際の通話が発生したかどうかは多少あやふやでも電話のコンバージョン計測を行い、ユーザーの動きを観察することは重要と言えます。
Googleアナリティクスでの電話計測では不十分と感じるならば、より正確な計測を約束してくれるサービスを見極めサービスの拡大に役立てるべきです。
コールトラッカーをはじめとするトラッキングツールも進化を遂げGoogleアナリティクスに実際の通話コンバージョンデータのみを反映させることができます。
タップやクリックを計測するイベントトラッキングでは実現できない、本当の電話コンバージョンによる計測が可能となるのです。
Webサイト経由のオンラインコンバージョンだけでなく、Webを含めた、テレビ、新聞、チラシ、ラジオからの電話によるオフラインからの電話コンバージョンも正確に捕捉することで俯瞰して全体像を見ることができます。
オンラインとオフラインの統合データで横断的な広告評価が可能です。
何をどう改善すればパフォーマンスを上げられるか、売上アップできるか。
電話コンバージョンの計測からそのヒントが見つかるかもしれません。
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