
2024年7月17日
ネットやLINE,チャットなど手っ取り早く簡略化できることも多い便利な世の中ですが、その常識も万人に対して簡便なのか、ついついその目線を忘れがちです。
わざわざ、足を運ばなくても解決できることや話さなくても読めば伝わることは確かにあります。
しかし、この議論は多数決では解決できません。
なぜならテクノロジーについていけない人たちを置き去りにし、格差を生んでしまうからです。
コロナ感染拡大が収束するまでの特例措置として、政府は「オンライン診療」の利用条件を緩和しました。
待合室で患者同士の感染を防止する手立てとして、対面ではない診療が認められたわけですが「オンライン」という言葉が高齢者の敬遠を招いているそうです。
オンラインから連想されるパソコンやスマートフォンといった情報通信機器が、苦手という理由で通院を選ぶケースもあるといいます。
実際は、使い慣れた電話での診療も対応している医療機関もありますが、「オンライン=難しそう」という印象が結果的に情報に疎い人たちを置き去りにしてしまったということです。
もちろん対面での診療に比べ診療の範囲は限られてしまうことは否めませんが、いま感染リスクを押して行う対面診療が必要至急なのかを判断できる大切な考え方ではないでしょうか。
最先端の技術だけではそこからあぶれてしまう人たちがいます。
ですから電話のボタン操作で、状況や目的を仕分けすることで問合せした側も、電話を受ける側も負荷を減らしより多くの対応を行える手法は老若男女問わずカバーできる優れた手段だと思うのです。
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