ここ最近、ユーザーがお店を探す行動に変化が起きているというニュースを目にする機会が増えています。
かつてはグルメサイトが圧倒的な集客力を持ち、飲食店の予約や集客を大きく支えてきました。実際、店舗が独自に広告費をかけてSEOで上位表示を狙うには、相当なノウハウと予算が必要であり、集客面においてグルメサイトは“立役者”だったと言えるでしょう。
しかし近年、その立ち位置は少しずつ変わりつつあります。
背景のひとつとして、お店選びのスタンダードがGoogleマップをはじめとした地図検索へと移行している点が挙げられます。検索結果で表示される情報や写真、口コミをもとに、来店を決めるユーザーは確実に増えています。お店の雰囲気や魅力が伝わる情報を、興味を持ちそうなユーザーの目に届ける。これは広告の原則であり、いまも変わりません。
では、複数の媒体が存在するなかで、来店につなげるために店舗側にはどのような仕掛けが求められるのでしょうか。
目次
Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)は、真っ先に情報を整えておくべき媒体です。
オンライン検索が当たり前となった現在、正確な店舗情報を掲載しておくことは、看板を掲げるのと同じくらい重要な施策と言えます。
そのほかにも、Yahoo!プレイス、Appleマップ、MapFan、エキテンなど、店舗情報が紐づく地図・検索サービスは多数存在します。多くは無料から利用できるため、可能な限り情報管理を行っておきたいところです。
媒体が増えれば、それだけユーザーの目に触れる機会も増えます。その分、営業時間・メニュー・価格・写真などの情報を常に最新かつ正確に保つ必要性が高まります。
一方で、利用媒体を増やすことで新たな課題も生まれます。
情報は掲載して終わりではなく、継続的な更新が欠かせません。すでに提供していない商品や古い情報が残っていると、ユーザーに誤解を与え、結果的に不満につながることもあります。
媒体が増えるほど、アカウント管理や更新作業の負荷は大きくなります。
営業時間変更、キャンペーン情報、写真の差し替えなど、日々の業務を圧迫しがちです。さらに、担当者の退職や端末変更によりログイン情報が分からなくなる、といったトラブルも少なくありません。
こうした煩雑さを避け、合理的に情報発信を行う方法はないのでしょうか。
通常であれば、5つの媒体を更新するには5回同じ作業が必要です。
しかし、ひとつのマスター情報を更新するだけで、各媒体の情報が自動で反映される仕組みがあれば、作業負荷は大きく軽減されます。
手間が減るだけでなく、ユーザーが目にする情報は常に最新となり、誤解を与えるリスクも下げられます。

GoogleやYahoo!の検索、SNS、地図情報、各種アプリなど、情報取得チャネルが増え続けるなか、すべてを手作業で統一管理するのは現実的とは言えません。
こうした背景から、店舗・企業情報をデータベース化し、一元管理・更新できるサービス(例:Yextなど)も注目されています。多言語対応により、訪日観光客向けの情報発信にも活用されており、大手企業を中心に導入が進んでいます。
ユーザーによって検索するチャネルが異なるなかで、ひとつの媒体に依存しきっていて安心できる時代は終わろうとしています。
ひとつのプラットフォームで上位表示されていたとしても、ほかのサイトでの情報がおろそかではこれからは苦戦するかもしれません。
SNS活用時代におけるユーザーの新しい購買行動を表すULUSSASという消費プロセスがありますが、その中でも触れているようにユーザーは一つの媒体で興味ある情報を探り当てたあとで、偏った情報ではないか異なる媒体で納得いくまで答え合わせを続けます。
ですから一つの媒体だけで高い評価を得ていても、ユーザーのハートを射止めるにはあと一押しが必要となるのです。
これからは様々な露出を管理できるノウハウが大事になってきます。
マスターデータをもとに媒体を一斉更新する際には、ミスがないよう正確に転記していく正確な作業が求められます。
地味ですがその量は膨大です。
すべてを手作業で行うことは現場に疲弊を招き、結果としてうまく回らないこともあります。
しかし、ヒトがおこなうと時間がかかる作業も、ロボットなら一瞬です。
まさにRPA(ロボティクスプロセスオートメーション)の得意とする定型作業です。
マスターデータをつくるのは店舗や企業を深く知るヒトが行い、その先をロボットが担う理想的な分業が期待できます。
お店の情報がより多くの媒体で正しく表記されているとお客さんの便利はもちろんSEO、MEOといった検索への好影響もメリットとして数えられます。
ブログや、記事などで情報が紹介されることをサイテーションといいます。
必ずしもリンクされていなくても多くの紹介を得ていると検索エンジンが情報と情報を紐づけてくれて検索結果に反映されると言われています。
情報が増えすぎた現代において、お客さんが迷子にならないよう次の手順で情報の最適化をおススメいたします。
これらの工程を人力で行うのは目が回りますが3、4の作業はロボットやシステムの得意領域と言われます。
RPAやトラッキングツールと連携し、お客さんに正しい情報を発信し続けるための体制づくりを考えてみてはいかがでしょうか。
Webや地図、SNSで情報を整えても、「実際にどの媒体が電話問い合わせにつながっているのか」は見えにくいものです。
コールトラッカーを導入すれば、媒体ごとの電話反響を可視化し、どの施策が来店・予約に貢献しているのかを正確に把握できます。
感覚や経験に頼らず、データにもとづいた集客改善を行うことで、限られた時間とコストを“成果が出る施策”に集中させることが可能になります。

![]()